転職サイト登録のすゝめ

2023年3月30日

 私は転職サイトに登録しています。10年くらい前に登録しました。

 「かく企画」社員の仮面ライターです。何も頼れない時代ですが、会社は本当に頼れません。でも、悲しいかな、会社に寄りかかっている会社員が多いのではないでしょうか。そういう私もその一人です。

 少しでも今の状況を良くするために、今回は、転職サイトに登録することについてお話したいと思います。これも、転職や副業、最終的にはフリーランスになる近道です。

仕事ができる人 転職サイトに登録

 10年くらい前に知り合った方がいました。仕事が出来る人。その方の上司から教えてもらったのですが、やはり、出世頭だということでした。

 その方と昼食を一緒にすることがありました。2人だけだったので、仕事でどんなことを心がけているかと質問してみました。

 いくつか秘訣を教えてくれました。

 「上司が求めていることが何かを見極める」

 本人曰く、別にゴマをするわけではないと説明してくれました。結局は上司が希望している通りの仕事でないと、やっても意味がない。だったら、何を考えているか。どういう性格かを把握した方が効率は良い、という考え方でした。

 もう一つ教えてもらって覚えていることがあります。

 「仕事をしているふりをするくらいならさっさと帰る」「残業をしないのが基本」

 当時の私には考えたこともありませんでした。記者は残業するのが当たり前だと信じていたからです。そのくらいの覚悟があるから集中して仕事をこなせるでしょう。

 でも、20代の半ば頃は、必死に働いていたそうです。残業することもあったそうですが、それでも意味のない残業は上の人に言われてもやらなかったそうです。

 私には目からうろこの考え方と行動力でした。その方が教えてくれたのが、転職サイトに登録する、ということでした。

 その方が登録したきっかけは、ポジティブな理由ではありませんでした。

登録のきっかけはピンチから

 濡れ衣を着せられ退職を考えたからでした。濡れ衣はその後晴れたのですが、転職サイトに登録して発見したメリットがあったのです。

 それは、どういう技能や能力が自分にプラスされると給料が上がるのかを知る機会になることです。

 組織で働いていると、ついついその組織でしか通用しない仕事や考え方に浸って日々を過ごします。外に目を向けるには、社外の人の話を聞くのが一つの方法でしょう。もう一つ、転職サイトに登録すると、求人を見ながら、何が自分に足りないのかということを見つけられるというのです。

 また、声をかけてくるエージェントからは積極的に話を聞くこともすすめられました。エージェントの方から、これまでの経歴や自分が出来ること、やりたいこと。つまり、「キャリアの棚卸し」を客観的に見てもらう機会もあるというのです。

私も登録 アドバイスを実行

 私も登録してみて、アドバイス通りの経験をしました。

 自分のプロフィールを書く時には、どうしても「棚卸し」をする必要があります。出来ることを書き出し、どういう例があるかを記述していきます。そうすると、忘れていた仕事を思い出し、何が成功や失敗の原因だったかを考えるきっかけになりました。実際にエージェントに声をかけてもらい、相談をしたこともあります。

 私が登録しているのは「ビズリーチ」です。他のサイトにも登録しましたが、自分と合わなかったので、今は1社に絞っています。

 登録して10年。登録当初は、勤めている新聞社を退社することをそれほど真剣には考えていませんでした。でも、ここまでマスコミ業界の経営が苦しくなってくると、可能性として転職を考えておかなければいけなくなりました。

 私の場合、このくらいの年収ダウンだったら、新しい会社で挑戦できるのではないかという目安を持っています。また、記者になる前に別の仕事をしていたことや、記者でなくなった後に経験している仕事のおかげで、50歳になったからと言って、必ずしも転職が出来ないキャリアではないこともわかってきました。

 最後に、転職サイトに登録することをすすめてくれた人が言っていたことで、パンチ力があった言葉を書いて終わりにします。

自分の価値を知っているから強くなれる

 会社で嫌なことがあった時、思い切って辞めるには前もって自分の価値を知っていないと、スパッと辞められない。屈辱的な思いをしてまで、組織で仕事なんか絶対にしない

 上司に良く尽くし、組織で評価されている人が、まさかそんなことを思っているなんて。

 会社や学歴に頼らない行き方は、自分の仕事を客観的に見つめることが必要だとしみじみ思いました。

転職活動

Posted by かく企画