週1回の会議 計画がどんどん実現
前回は計画を立てるだけで一向に目標が実現しない私、仮面ライターの以前の姿をご紹介しました。
https://kaku-kikaku.com/schedule1
計画だけ立てる男だった私にとって、2022年は画期的な年になりました。計画より何年遅れたかわかりませんが、とうとう最初の小説を書き上げたのです。信じられないのは、さらに2作目も完成してしまいました。
自学も進んでいます。大学院の時にイギリスで買って放置していたOxford社の分厚い英文法の本「Practical English Usage」も読み終えました。大学時代の本も読み進めています。それ以外の出来事では、資格試験に合格もしました。
相変わらずなのは、計画通りのスピードで出来ていないところです。だけど、明らかに前年までの私とは違うのです。今回は、私の2022年に焦点を当てて、自分に起こった出来事と変化の原因を探ります。
このブログが目指している、フリーランサーや副業収入を目指す人たちの技能向上や準備に役立てば幸いです。
資格試験に合格 初の小説も完成
資格試験、自学以外では、小説執筆に進展がありました。2020年の夏頃から本気で1冊目を書き始めました。とはいっても、1日に長くて書くのは1時間半くらいだったと思います。2、3日空いてしまうことはしょっちゅうありました。
その後、2021年4月にこのブログを運営する「かく企画」の社長、藤田勝久が新聞社を退職しました。私の小説完成にとって、今考えると、この出来事が大きかったように思います。
社長が退職し、私と一緒に自己管理のために週一回の会議を始めたのです。
最初の頃は、社長が職安に行った報告や、簿記の勉強を始めた報告を受けました。私は、かく企画の出版事業部社員として、小説を書くことにして、進捗を報告しました。
新聞社を退職した社長と違って、私は、まだ新聞社社員です。普通の人の考え方だと、新聞社で働いて、友だちと会社ごっこをしている、と考えるのが普通です。
ところが、「かく企画」が出来てから、私は、新聞社の仕事がアルバイトになりました。小説では一銭も儲けていないけれど、私の本業は「かく企画」なのです。
会社を創業した時に、どうして仕事をするかを2人でよく考え、話し合いました。それから、2人で「かく企画」の社是を決めました。仕事への目的や夢を明確にした、「かく企画」の会議で報告をしているうちに、私は前向きな気持で日々を過ごせるようになっていきました。
二人だけの会社で報告 小説のペースをつかむ
かく企画の出版事業部(要は私たち二人)は、何のつてもないので、新人賞に応募することにしました。数ある賞を調べ、私の筆の進みと相談しながら、どこに出すかを決めました。ところが、私が予定通りに書かないので、決めていた賞に出せないことがありました。
社長は、「早く書け」とか「予定から遅れてる」とは言いません。
私は会議で報告するために、今週は何ページ書いたのかを記録するようになりました。また、私は前回紹介した通り、予定づくりが趣味なので、1日をどう過ごすかも事細かに決めています(ほぼ毎日、予定通りにはなっていませんが)。その予定を利用して、時間あたりどのくらいのページ数を書いているかという記録も報告しました。
おそらく、これが良かったのだと思います。自分がどの程度遅れているのを少なくとも週1回、把握するようになりました。そして、記録があるので将来予測も立つようになりました。
会議で社長は報告をじっと聞いてくれます。だから、私は会議で嘘偽りなく報告しました。
「今週はだれてしまった」
「時間があったが原稿に向かわなかった」
「バイトが突然忙しくなって疲れて書けなかった」などです。
多分、これまでは自分に自分で言い訳をしてきたか、もしくは、言い訳すらせずに日々をやり過ごしていたのだと思います。
ちなみに、私は手帳に毎年目標を書きます。欲張りなのでいくつもの達成希望事項があります。その中で最もやりたいことは小説を書くことなのです。
計画倒れの過去 自分を信じるために見つめ直した
毎年手帳に目標を書いているのに、どうして小説を書けなかったか。
それは、振り返らなかったからです。振り返るというのは、こまめに事実を認識し、どうするかを考え直す作業だったのです。1年に1度だけ振り返っても、どうしてうまく行っていないのかを明らかにすることは出来なかったのです。
サボったから書けなかった。それなら、自分が変われば小説が書ける、というのは間違いでした。ぐうたらな自分は変わらないのだから、それを認めた上でどうやって小説を書くかを考える必要があったのです。
週1回、会議をすることで小説が完成しました。
もう一つ。小説が書けたのは社長の存在です。実は、社長が退職前に心療内科に通ったり、転職でいくつも挑戦をしたりしていたという過去をこのブログで初めて知りました。
「かく企画」を始めたときは、昔からの友人と一緒に何か出来たらいいな、というくらいの気持ちでした。ところが、会議をするようになって、心のどこかで、社長のためにも小説を書き上げたいな、という思いが芽生えたのでしょう。
社長は出版事業部では校閲担当です。私が原因で予定が狂っても、賞の応募日をにらみながら、急ピッチで確認作業をしてくれます。そして、私の小説が書店に並ぶ日が来ることを本気で信じてくれています。
ちょっと甘めな「自己管理」と、小さなことを気にしない「自己肯定」
おそらく、1作目が書けたことで、時間を自分の側に身につける力と、自分を信じる思考方法がやどり始めたのだと思います。それが、2作目につながったのだと分析しています。
いつの日か、私たちの週1回の会議についてお話できたらと思っています。
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