暑さに体は慣れるのか
残暑も厳しい2023年の夏。みなさんは大丈夫ですか? 私はとても暑がりですが、8月上旬の約2週間、エアコンを使わないで過ごしてみました。
高くなるばかりの電気料金に小さな抵抗を試みた、2週間の記録をお伝えします。
エアコン不使用の動機
今年は例年に増して暑さが厳しかったように思います。私が住んでいる地域も例外ではありませんでした。
報道で言われなくても気がつくくらい電気代が上がっています。また、最近は食費も上がっていることを実感します。
5、6年くらい前までなら、「今日は安い外食で、さっと夕食を済ませよう」と、気楽に外でファーストフードを食べていました。ところが、最近は入店前に値段を確かめるようになりました。
20年くらい前の倍くらい価格が上昇した食べ物もあります。
賃金は下がる一方で、様々なコストが上がる。この夏は、なんとかして電力料金に抵抗してやろうと考えました。
かなり暑がり
なんて、格好の良いことを言いましたが、私はかなりの暑がりです。暑さにも弱いのですが、湿度も加わると全くダメです。
エアコン不使用対策の「その1」として、仕事は自宅外ですることにしました。出勤を基本として、朝の涼しい時間に起きて家事を済ませ、外出するようにしました。
暑さに弱い私ですが、意志も弱いです。ということで、エアコンのコンセントは抜いておきました。安易にリモコンのスイッチを入れないためです。
エアコン不使用対策「その2」は、扇風機です。「なんだ電気を使ってるではないか」と思われるかもしれませんが、電気代を考えると、エアコンよりはマシです。寝るときには、全身に風を当てると、寝付くことが出来ました。
エアコン不使用対策「その3」は、寝るときには床に布団を敷きました。涼しい空気は下に行くもの。夜中に窓を開けて寝ると、涼しい空気を肌で感じることが出来て快適でした。
エアコン不使用の日々
対策その1として、自宅外で仕事をしたと書きました。初日は地獄でした。
とにかく汗が止まりません。やっと電車に乗っても、弱冷房車。不快感もありましたが、横にいる人に汗をつけてしまうのではないかと心配でした。
見た目はよくありませんが、首にタオルをかけたまま車内で立っていました。
オフィスについて汗が引いたら、持ってきていたシャツに着替えました。これでかなりスッキリしました。
翌日もタオルと着替えのシャツ、扇子をバックに入れて出勤。ところが、2日目は、それほど汗が出ません。気温は昨日とそれほど変わらないのに。
おそるべし、人間の適応力。緩み切っていた私の汗腺は、初日の試練を経て、急遽対応してくれたのです。
4日目は、着替えのシャツは「お守り」として持っていきました。使わないけれど、バックに入っていると安心です。
そして、問題の土日。図書館でも行って、終日過ごそうかと考えていたところ、外出する用事が出来ました。
2週間のうち、土曜の夜はエアコンがあるところで寝ることが出来ました。それは深い眠りで、天国のようでした。
土日が明け、飲酒をする日がありました。家に帰っても、なかなか汗が引きません。しかも、かなりの熱帯夜。熱中症になっては意味がないので、この日はエアコンを使いました。
慣れた体 その後の変化
途中で、ズルをしながら、私は約2週間、エアコンを使わない生活をしました。
発見としては、体はある程度暑さに慣れるということです。また、風を浴びていれば、かなりの暑さに耐えられるということにも気が付きました。
8月中旬になると、さらに気温が上がりました。これまでより、1、2度高いエアコンの温度設定でも、厳しい環境にいた私の体は余裕でした。
ところが、エアコンを解禁して数日すると体調が悪くなりました。簡単に言えば「夏バテ」です。
だるくて食欲が落ち、夏季休暇中はほとんどベッドの上で寝転んでいました。当然、涼しい部屋です。
まとめと反省
振り返ると、「2週間エアコンなし生活」の間は、気合が入っていたのでしょう。
エアコンを使わず1日を終わると、その充実感から興奮もしていました。「8月にエアコンを使わないオレ」と、誰も褒めてくれないので、自分で自分を褒めていました。
エアコン解禁をしなければ、夏バテもなかったのか、とも考えました。医師ではないのでわかりませんが、おそらく、気温が下がったときに、それ相応の体調不良に陥ったのだと思います。
中学1年のとき、私が住んでいた家にエアコンが来ました。でも、リビングだけで、自分の部屋ではエアコンなし生活を送っていました。
時は過ぎてオジサンになった私。エアコンがない生活がこれほど大変だとは思いませんでした。
ただ、少しでも利用頻度を減らし、温度設定の点でもエコな生活を送るため、小さな抵抗を試みたいと思いました。「夏バテ」という今年の敗戦を次回に生かしたいです。
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