フリーランスになり 1年で預貯金が100万円減

2023年8月18日

 今回は、私が退職して以降、預貯金がどれだけ増減したかの推移を公開。退職してフリーランスになって、どれだけお金が減ったかを検証します。

 こんにちは、「かく企画」社長の藤田です。2021年に19年3カ月勤めた会社を退職し、フリーランスのライターとして活動しています。両親や友人、元同僚からは、ライティングの収入で生活できているのか心配されます。

 結論を言うと、退職してからの1年間で100万円以上預貯金が減りました。おかげさまでフリーライターの事業としては黒字なのですが、税金、生活スペース分の家賃、プライベートの買い物など経費にならない支出を含めると、まだまだ預貯金を取り崩す生活が続いています。

 自分自身の現状をありのまま示すことで、このブログのテーマである「学歴も会社も頼れない時代に生き延びることの厳しさ」を考えていきたいと思います。

預貯金は減る一方、でも次第になだらかに

 会社を退職してからの預貯金の推移は、以下のグラフの通りです。会社を辞めて退職金が振り込まれた時点と比較して、預貯金がどれだけ増減したかを示しています。

 8月までは仕事をしておらず、開業当初も仕事の件数が少なかったこともあり、11月までは月額20万円のペースで減少しています。

 1月に増加に転じているのは、11月に再就職手当が入金されたからです。金額は514,080円。別の文章で紹介していますが、これは本当に大きかったです。受給要件を満たす方は、ぜひもらうべきだと思います。

 それ以降も減り続けていますが、減少ペースは若干なだらかになっています。5月から7月にかけて再びグラフの傾きが急になっていますが、東京など遠方への取材で交通費や宿泊費がかかったり、一眼レフのカメラを買い換えたりと経費が膨らんだことが影響しています。

預貯金が減ることは承知していた

 手元のお金が減ることは決して好ましいことではありませんが、「まあ、こんなものだろう」というのが私の感想です。

 正直のところ、1年間で250万円以上は減ると覚悟していました。

 退職を決意する直前は、退職して後悔した人や、独立して退職金を使い果たした人のブログばかり見ていました。こうすることで、自分自身に覚悟があるかを試していたのです。

 退職が決まってからは、支出を見直しました。しかし、趣味らしい趣味がなくてお金を使わないタイプだったこともあり、酒代を1万~2万円カットする程度にとどまりました。

 最終的に「資産の減少はやむを得ないものとして受け止めつつ、一刻も早く十分な収入を得るようにする」の方針で、フリーランスを生業とすることにしました。

預貯金は下がる一方だが、明るい材料も

 今後についてですが、このグラフが急激に上向きになることは、残念ながらないと考えています。しかし、明るい材料もあります。

 まず、収入について。おかげさまで、仕事については事業を始めた当初よりはだいぶ増えています。あとは単価をアップできれば、収入を増やすことができると考えています。

 支出については、来年以降は税金や保険料がさらに安くなるはずなので、今よりも下がるはずです。

 フリーランスの売上は安定しておらず、月によってかなり幅があります。まずはグラフを横ばいにすることを目標にして、その後は増減を繰り返しながら増えていく「ギザギザの右肩上がりのグラフ」を目指すのが現実的です。

まとめ ーお金で買えない価値もあるー

 以上、退職後のお金について考えてきました。しかし、賢明なる読者諸氏はすでにお察しのとおり、退職によって得られるもの、失うものはお金だけではありません。

 例えば退職をすることで、将来の針路についてさまざまな可能性を得ることができます。さらに、自分で働き方をコントロールすることができるフリーランスになると、自由な時間を得ることができます。

 逆に、退職により同僚・取引先ら仲間を失うことになります。またほとんどの人は、フリーランスになることで社会的信用を失うのが現実です。

 お金の収支だけでなく、お金で買えない価値の収支を考えながら、学歴も会社も頼れない時代をどうやって生き延びるかについて考えていければと思います。