のび太くんの「挫折物語」 ー自学が進まない時ー

自学概論

 自学を始めて10年以上。小説執筆同様、なかなか進まなかった自学がこの1年で動き出しました。

 自学をするのは、今の仕事のため、そして、フリーランスになった時のためです。遠回りなことをしるようでも、小手先ではないスキルアップにつながっていると考えています。

 この前のブログでは、うまくいっていることを書きましたが、今回は挫折したことについて書いていきたいと思います。担当は、仮面ライターです。

机に向かうだけでも奇跡

 計画を作るのが得意だけど、実行するのは不得意な私。前回は、2名の著書などに力をもらい自学を始めたことをお話ししました。しかし、実際には、そう簡単に事は進みません。

 Excelや英文法、世界史の自学は遅れながらも最初の目標は終了。自分にとって今の時点で不要なところを読み飛ばしたExcelでも、一つの本を読み終えた時には充実感がありました。

 その一方で、計画倒れが発生。高校時代は机に向かえば、30分で眠くなっていた私です。以下にご紹介する勉強は頓挫しています。

数学

 「もう一度高校数学」(日本実業出版社)に取り組みました。実は、10年くらい前に挑戦し、途中で手を付けなくなっていました。これを挫折というならば、2度目の挫折。10年前よりは進みましたが、関数の途中からわけがわからなくなりました。

 そこで、本棚の奥にあった高校時代の「数学Ⅰ」の教科書を引っ張り出してきました。まずは、教科書をやってから、「もう一度高校数学」に取り組もうと決めました。

 今度はうまくいくと思ったところ、またまた挫折。練習問題の答えがなく、章末の答えは解説なし。答えが合っているのかわからない練習問題と、解けなかった時に手助けがない章末の問題をやる意味があるのかと思ってストップしてしまいました。

 現在は、「もう一度高校数学」に再び取り組んでいます。これまでと違うのは、解けない問題を安易に飛ばさない。特に、わからない単元をそのまますっ飛ばすことはしないことにしました。そして、わからない時は、高校の教科書を使うことにしました。新しい方針は、「計画が遅れたっていいじゃないか」です。

 今のところはうまくいっています。これから、関数が出てきます。今度挫折した時は、チャート式(数研出版)の一番易しいものに取り組む予定です。

簿記3級

 記者時代に税金をめぐる事件を取材していた時に買ったテキストがありました。簿記3級を理解していると、税金をごまかした人や業者に取材する時にだまされないと聞いたからです。が、しかし。簿記がわからないまま、要領の良さだけで取材をしてしまったので不要となっていました。

 このブログを運営する「かく企画」社長が3級に合格。簿記の有用性を知り、再び手を付けました。ところが、すぐに挫折。社長は、「とにかく手を動かすしかない」と助言してくれましたが、10章あるうちの3章で意味不明になりました。

 ところが、6章までを巻末の問題を中心に、手を動かしながらやってみると、少しずつなれました。同じ章を3回は読んで、問題に当たりました。ただ、7章からが再び私には難しく、今は挫折状態です。

 挫折をしながらも、数学と簿記はやり遂げようと思っています。数学は、現在のバイト先(※要は、「かく企画」ではない方の勤めている企業)の仕事で、先々必要になりそうです。それから、高校時代、数学の成績は悪かったのですが、特段嫌いな教科ではなかったので、再挑戦します。実際に、取り組んでみると、問題が解けると楽しいです。でも、1時間かけても解けない問題に向き合っていると、頭がぼーっとしてきます。

挫折して手に入れた(かもしれない)集中力

 挫折した数学と簿記ですが、仕事をする時の集中力が高まったように実感しています。数学は、頭の体操なのかもしれません。

 簿記3級のテキストをやり遂げようと思ったのは、まったくわからなかったのに、3回くらい同じ問題をやると、少しずつわかってきたからです。数学と似ていて、その瞬間は心が晴れやかになります。ただ、社長のように試験を受けるつもりはないので、どこかで挫折するような……。

 一方で、うまく取り組んでいる、Excel、英語、歴史についてお話しします。

 Excelはもっと上のレベルのことが出来るようになると、便利だなぁと時々思うことがあります。実際には、必要な時に、Google検索で解決してしまうのですが、書籍や講座などに一度取り組むと、どういうことが出来るかが、すぐに頭に浮かびます。

 英語は、買ったままでもったいない英文法書を捨てる前に読んでおこう、というくらいの気持ちで始めました。留学中に良著であることは聞いていたので、そう簡単に破棄できなかったのです。始める前には想像しなかった効用がありました。現在は1回読んだだけなのですが、英字の小説を読んでみたら、前より簡単に読めるようになっていたのです。

 最初にそのことに気がついた時は、あれっ、という感じでした。もちろん、忘れたり、知らない単語は辞書を引きますが、文法の例文をいくつも声を出して読んだので、小説が読みやすくなり、また、前よりもひとつの文から感情が理解出来るようになってきています。

 世界史は、自分が知らないことが多いことをつくづく感じました。大学受験では、世界史を選択したので、一応勉強しました。正直、教科書を読みながら、世界史を勉強した記憶が戻ってきませんでした。だから、受験直前にちょこちょことやっただけなのだと思います。

 世界史の教科書を大人になってから読み返し、気がついたことがあります。私が読んだのは、2012年発行のものです。私が高校生だったのは1990年代前半。今の教科書は、小国の歴史も以前より丁寧に取り上げています。そして、所々に教科書の編纂にかかわった学者の見方がきちんと書かれています。そうした点がおもしろいこともあり、自学の項目として残したいと考えています。

 みなさんも、もし自学をしていることがあれば教えていただけたらありがたいです。そして、どんなことを感じたり、見つけたりしたのかを伝えていただけたらうれしいです。

自学概論

Posted by かく企画