「人生詰んだ」 フリーランスが陥る局面と解決策

2023年6月28日

 自由な働き方として注目を集めているフリーランス。しかし、良いことばかりではありません。収入の不安定さ、孤独さゆえに、誰もが一度は「人生詰んだ」と思い詰めたのではないでしょうか。

 特に私のように、会社の仕事に耐えられず、かといって満足のいく転職先が見つからず、やむを得ずフリーライターになった人は、その挫折感、絶望感は計り知れません。

 しかし、前を向かなくては、何も始まりません。

 今回は、フリーランスが「人生詰んだ」と思ってしまいがちな四つの局面を分析。ネガティブ思考を打破するための五つの方法を提案したいと思います。

 こんにちは、申し遅れましたが、社長の藤田です。フリーライターとして働いています。

 このブログを共に執筆している仮面ライターさんにしょっちゅう言われていますが、私はかなりマイナス思考です。少しでもプラス思考で仕事や生活ができるよう、私自身、この文章を定期的に眺めたいと思います。

人生に「詰み」を感じさせる四つの「低下」

 冒頭で述べましたが、フリーランスは経済的に不安定などの理由から、人生に「詰み」を感じがちです。その原因は、以下にあるような四つの「低下」だと考えることができます。

モチベーションの低下

 面倒な案件が控えている、忙しくて自由な時間ができない、好きな仕事が見つからない…など、モチベーションを低下させる要因はさまざま。そのたびに「こんなはずではなかった」と考えるのではないでしょうか。

 「学歴も会社も頼れない時代にどうやって生き延びるか」をテーマにブログを書いている私ですが、本来は会社に所属して働くことこそ理想だと考えており、当初フリーランスになるつもりはありませんでした。

 作業場としている自宅台所で記事を書いていて、ふと手を止めたとき「私は何をしているのだろう」と考えてしまします。自分の境遇をネガティブに考えても、精神衛生上よろしくないと分かってはいるのですが…。

売り上げの低下

 会社員時代と比べ、収入は増えたでしょうか。爆発的に増えた人もいる一方で、まだ目標にたっしていない人、下降線をたどっている人もいると思います。

 「月の売り上げ7桁達成!」などと宣言している他のライターや、給与テーブルを着実に駆け上がっていく元同僚…。残高が増えない預金通帳を見ながら彼らと自分を比べたとき、思わすため息がもれてしまうのは私だけでしょうか。

体力の低下

 40も半ばに差し掛かり、体力の低下を実感する毎日。30代で当たり前にできていたことが、苦戦したり疲れたりします。

 43歳の秋に、痛風の発作に見舞われたときは本当につらかったです。あれから半年が過ぎた今も、尿酸値を下げる薬と肝機能を良くする薬を毎日飲んでいます。

集中力の低下

 会社で勤めている方もそうかもしれませんが、人間、どうしても仕事に集中できないことがあります。

 ただ、決められた給与をもらえる会社員と違い、フリーライターは基本的に仕事をこなさないとお金はもらえません。仕事はこなさないと分かっていながら、なかなか文章が書けないときは、焦燥感から「もうだめだ」と思いがちです。

「詰み」を感じたときに取るべき五つの行動

 フリーランスは自由な働き方ですが、上記の「四つの低下」が続けば、メンタルがやられてしまいます。

 心を病んでしまわないように、「人生詰んだ」と思ったときに取るべき五つの行動について、自戒を込めて提唱したいと思います。

人と比べない

 周囲の環境、仕事をする条件、能力、運などは、個人によって異なります。他人と比べること自体、意味がありません。

 人間、どうしても他人をうらやましく思っていますので難しいですが、相対評価でなく、絶対評価をするよう意識してみてはどうでしょうか。

 

新たな道を探す

 「詰む」の対義語は「道が開ける」です。文字通り、詰まないようにするには、新たな道を探すことが効果的です。

 例えばフリーライターの場合、新たなライティングの案件を探してみてはいかがでしょうか。無理なくできる仕事、得意を生かせる仕事、単価の良い仕事が見つかるかもしれません。

 手持ちに仕事があったり、安定的に案件が入ったりする状態でも、閉塞感を感じているならば、ぜひ営業活動を行うことをお勧めします。

がむしゃらに頑張る

 詰んだ状態を打開するのは、結局は自分の努力です。がむしゃらに頑張ることで、自分の満足のゆく地位や売り上げの実現に近づきます。また一心不乱に行動することで邪念を抱く暇がなくなり、マイナス思考から解き放たれます。

 ただしこれは荒療治であり、余計にメンタルを悪くする可能性がありますので、素人にはあまりお勧めはできません。

恵まれていることを忘れない

 フリーランスとして好きな仕事ができているということは、かなり恵まれていることだと思います。普段仕事をこなしているとなかなか気付きませんが、家族やクライアントの理解があるからこそ、仕事ができているのです。

 別の文章で書きましたが、世の中には、子育てや介護などで仕事をする時間や場所が制約され、「取材ライターをしたい」と思っていても、それがかなわない人が多くいます。また、会社組織の都合などで、意に反して取材ができない部署に異動するといったこともあります。

 そんな人を差し置いて、取材ができているというのは、考えようによってはとても幸せなことです。

うまいものを食べる

 人間の三大欲として「食欲、性欲、睡眠欲」と言いますが、うまいものを食べていれば、人間、自然と心が明るくなります。

 ずいぶん前の話になりますが、私は自分の結婚披露宴で、出席者に出す食事に一番神経を使いました。イベントも主賓あいさつと友人代表のスピーチ(ちなみに、仮面ライターさんにお願いしました)くらいで、出し物やサプライズも全くなし。とにかくうまいものを食わせておけば、満足して帰るだろう、という考えです。現に出席者からも「食事がおいしかった」というお褒めの言葉をいただきました。

 会社にいた頃に飲み会の幹事をする際も、食事と酒がうまければ上司も黙るだろうということで店を選んでいました。これにより、普段人を褒めない上司から、珍しくねぎらいの言葉をいただきました。

 「人生詰んだ」と思ったときは、残ったわずかな力を振り絞って店を探し、おいしい物を食べに行きましょう。心の奥のほうで、小さな暖かい火がともるような感覚が味わえるはずです。









まとめ 人生詰んだらうまいものを食おう!

 今回は、フリーランスが「人生詰んだ」と思ってしまいがちな四つの局面と、そんなときに取るべき五つの行動についてでした。まとめです。

「人生詰んだ」と思ったとき

・人と比べない
・新たな道を探す
・がむしゃらに頑張る
・恵まれていることを忘れない
・うまいものを食べる

 落ち込んだら、うまいものを食おう!

(おまけ)売上の低下に対する処方箋

 売上の低下で心が折れている方は、クラウドソーシングサイトで仕事を探すのもよい手です。「詰んだ」とあきらめている中で、思わぬ道を見いだすことができるかもしれません。

 「仕事をしてほしい人」と、フリーランスなどの「仕事をしたい人」をマッチングさせるサービス。ライターの仕事はもちろん、デザイン、プログラミングなど、多種多様な仕事を簡単に見つけることができます。

 さらに、仕事ぶりが認められれば、継続的に仕事が依頼されることもあり、ステップアップのきっかけになることも。

 詳しくは以下の文章をご参照ください。