アウトプットのための単語カード

2023年8月10日

 みなさん、こんにちは。日夜仕事とバイトに勤しんでいる「かく企画」社員の仮面ライターです。私は、仕事のため地道に自学を続けています。自慢してもしょうがありませんが、学生時代から暗記が大の苦手。さらに加齢も加わって、昨日知ったことを忘れてしまい、日々苦悶しています。

 今回は、そんな私の小さな工夫をご紹介したいと思います。

アウトプットが大切

 精神科医で著書をいくつも出している樺沢紫苑さん。樺沢さんは、「学びを結果に変えるアウトプット大全」(2018年、サンクチュアリ出版)という本などで、頭に入れたことをアウトプットすることの重要性を説いています。

 この本を読むと、訳もわからずに学生時代にしていた勉強方法の無駄と効用がよくわかります。

 私は、この本を読んでからアウトプットを意識して自学をするようになりました。仕事のために学ぶことは必ずしも暗記をする必要はないのですが、先週学んだことが、「何だったけ?」となってしまうことがしばしば。そうなると学習の進捗もよくわからなくなり、また最初からやり直しに。そこで、自分なりに自学の方法を考えて、実践するようになりました。

GA4はよくわからない

 現在、小説とブログを書くこと以外で時間を割いているのが「Googleアナリティクス4」の理解です。略称は、GA4です。

 GA4とは、ウェブサイトに訪問した人の行動を分析するツールです。これまでもGoogle社が提供していた「ユニバーサルアナリティクス」というものがあったのですが、あらたに導入されました。

 かく企画社員としては、日々書いているブログの分析をする必要があります。そもそも、その前のバージョンもよく理解してなかったので、この際、ちゃんと学ぼうと一念発起しました。

 ところが、言葉や概念が難解です。普通に生活していたら出会うことがなかった単語があちらこちらに出てくる世界です。

 新しいツールなので、ネット検索をしても、ほとんど解決しない毎日。書店に行くと、いくつもの本が並んでいました。店員さんに相談し、その中の一冊を購入。結構値が張りました。

GA4の本読んでみた

 「これで自分はGA4を理解できるぞ」と、喜んで家に帰りましたが、そんな甘くはありません。書籍は初心者用に書かれているのですが、すっと頭に入ってきません。

 いつもなら、ひとまず挫折してしまい、その後しばらくしてから考える私ですが、今回は樺沢さんの本を手本に自分なりの作戦を考えました。

わからなくても最後まで読む

 1回目は、わからないことだらけで字面を追うだけになっても最初から最後まで読みます。時々、ネットで検索しますが、最小限に範囲にとどめます。

 すると、真ん中のページ当たりはなんとなく言っていることがわかります。小学生が量子力学の勉強をしているくらいの状況でしたが、少なくとも概念的に理解できる分野もあることがわかってきました。

ラインマーカーを引く

 2回目は、ネット検索をしてすべて理解。なんてことは、しません。そういうことをすると挫折するのは目に見えています。

 ラインマーカーとシャープペンを使って、再び最初から最後まで読みます。

ピンク:重要だと思われるところに引きます

グリーン:調べた方が良いところに引きます

シャープペン:理解できなかったページの上に「?」マークを書きます。後で読み返すときに、理解できなかったページをすぐに見つけるためです。3回目以降に理解できたら、「?」を○で囲みます。最初はわからなかったけど、理解できてクリアしたという印です。

単語カード登場

 3回目の読み。このときは、単語カードを使います。ピンクの線を引いた単語や概念を中心に、カードの表に書き込みます。例えば「指標」「ディメンション」「スコープ」などです。

 私の場合は、やや大きめの単語カードを使っています。理由は後にわかります。

 単語や言葉を書くときには、右下にページ数も書いておきます。

4回目の読了

 4回目は、グリーンの線を引いたところ調べながら読みます。このくらいになると、「?」をつけたいくつかのページが理解できるようになっています。その時は、「?」に○をつけ、自分の成長をかみしめます。同時に、覚えておきたい項目の単語カードをつくります。

 理解が進まなければ、5回目、6回目と「?」がついたページを読んでいきます。そもそも、私にとってはかなり難しい本なので、100%理解するという目標は立てていません。6回くらい読んでわからなければ、ひとまずそのままにしてしまいます。

単語カードは?

 単語カードの再登場です。

 カードに書かれた言葉や概念を口に出せるか試します。いわば、セルフテストです。ページ数を書いているの、解答はすぐに見つかります。

 思い出せなかったら、単語カードの裏に本の説明を書き込みます。そのため、カードは大きい方が使い勝手が良いです。

 カードの裏に書くときに心がけているのは、他の人に説明して理解してもらえるか、という点です。私の場合は、社長に話して通じるかを念頭に、自分の言葉に変換して書きます。

 特に難しい概念は、かみ砕いて、場合によっては、骨子の部分だけにしてしまいます。

 例えば、GA4のPV数とその前のバージョンのPV数が一致しないということについて、要旨だけを書いてみました。

 ちなみに、簡潔にまとめて書いた後、再度そのページを読み直したところ詳細に説明が出来るようになりました。要旨を書き、頭の中で整理ができたのだと思います。

まとめ

 学生時代に単語カードを使った方は多いと思います。英単語を覚える場合、英語を表に書いて裏に日本語を書きます。

 言葉を覚える場合、一つの英単語に対する日本語は数個。辞書に書いてある日本語を書き写せば事足ります。

 一方、仕事で理解して覚えることは、自分が本当に咀嚼しているかがキモです。単語カードを作って覚えると言うよりは、自分が理解できているかのチェックに使うところが、暗記目的の単語カードとは違います。

 ちなみに、GA4は「習うより慣れろ」というツールではあります。ただ、なんとなく触っていても思ったようなデータを抽出することが私は出来ませんでした。

 今回ご紹介した単語カード活用法を試したところ、GA4の「世界観」的なものを理解して、自学が進みました。


自学概論

Posted by かく企画