嗚呼!日本の社長 2023年に取材した社長さんの数を数えてみた

 こんにちは。「かく企画」社長の藤田です。地方新聞社に記者や営業として19年勤めたのち退職。現在はフリーランスのライターとして活動しています。主に新聞やウェブの広告、求人サイト、経済関係の機関紙などに記事を執筆しており、中小企業の経営者に取材をする機会が多くあります。

 以前、2022年の1年間で何人の社長さんをしたのか、調べてみたことがありました。数えた結果29社。思ったより少ない結果だったと記憶しています。

 あれから1年。大変ありがたいことに、取材の依頼やお誘いを受けることが年々増えています。そこで、2023年は一体何人の社長さんを取材したのか、再び数えてみることにしました。

なぜ取材した社長の数を数えてみることにしたのか

 上記リンクの記事にも書きましたが、取材した社長の数を数えてみることにしたのか、あらためて理由を書きたいと思います。(大した理由じゃないので読み飛ばしていただいても構いません)

 私が子どものころ(1980年代)に好きだったタレントの一人に、宮尾すすむさんという人がいました。

 テレビ番組の司会者やクイズの回答者、リポーターとして、数多く出演していました。顔の前で両手を交差させて、右の手のひらをあごの下に添えて「ハイッ」とするポーズが持ちネタで、幼稚園から小学校低学年だった私はそれが好きでよく真似をしていました。

 その中で、ワイドショーの人気コーナーで『宮尾すすむのああ日本の社長』というコーナーがありました。日本各地の社長を密着取材して事業内容や仕事ぶりを紹介し、豪邸におじゃまして家具や調度品をあれやこれやと褒めちぎる、といった内容でした。

 私の記憶では、何曜日か忘れましたが、毎週1回『日本の社長』が放送されていたはずです。つまり、宮尾さんは年間60人くらいの社長を取材していることとなります。

 これより多い社長を取材すれば、憧れの宮尾すすむを超えることができるのではないか、そしてあわよくば、2代目宮尾すすむを襲名できるのではないか。

 そんな思いから、取材した社長の数を数えることとしました。

調査方法

 調査方法は前回と同じ。昨年のメモ帳をめくり、社長への取材をピックアップしました。

 対象は「社長」の肩書きを持つ人で、企業の大小は問わないのも前年と同じ。所属するのが自分のみで他に社員がいない「ひとり社長」でも、立派な社長です。同一人物を複数回取材した場合でも、カウントとしては1人。

 あくまでも「取材」した社長であり、例えば社長をしている友人と飲んだなど、取材以外でのコンタクトは除外しています。会社以外の長や個人事業主、私のような「自称社長」は含みません。

2023年の結果

 数えたところ、94人でした。2022年と比べ65件の増加。率にして3倍以上の大幅な伸びをみせています。

 以下は月ごとの結果です。

 年間60人くらいの社長を取材していたと思われる宮尾さんを大きく上回る結果となりました。目標としていた「2代目宮尾すすむ」の襲名も夢ではなさそうです。

社長の数が増えた三つの理由

 大幅に伸びた原因として、以下のような理由が挙げられます。

年間を通してペイドパブリシティの取材が多かった

 ペイドバブリシティとは、記事の体裁をとった広告のことで、企業が掲載費や広告料を負担することによってメディアにインタビュー記事などを掲載してもらうことを指します。実体としては広告なのですが、記事の体裁を取っているため、情報の受け手の信頼性が高くなるとされており、新聞、テレビ、ネットメディアともに活用が増えています。

 広告と記事の違いにつきましては、以下の文章をご参照ください。

8月に企業・店舗を紹介するパンフレットの取材があった

 8月にパンフレットの記事執筆の案件があり、およそ30の企業・店舗を取材したために、取材した社長の数を押し上げました。1日に2~4社取材を掛け持つことも珍しくなく、酷暑の中の撮影や移動で大変でした。(もちろん、仕事をいただいているのですから、ぜいたくは言えません。大変ありがたいです)

同じ人を繰り返し取材する「大口の案件」がなかった

 フリーライターにおいても、特定の人に密着して繰り返し取材する案件があります。しかし2023年についてはそのような仕事はなく、その分さまざまな社長さんに出会う機会があったことで、社長数を押し上げることになりました。それだけ新たな出会いがあったということです。

まとめ 

 2023年に取材した社長の数。数えたところ、94人でした。

 この数は多いのか、それとも少ないのか? 同業者の交流がなく、比較対象がないのでよく分かりません。ただ、実績を定量的に示すことができると思い、名刺の片隅に以下のフレーズを入れることにしました。

<年間90人以上の社長を取材 「書くこと」で企業に貢献します>

 「100人」とキリよく表記できれば格好いいのですが…。まあ、中途半端な数字ということで、逆に説得力が出ると考えたいと思います。

 (名刺についての考えかたは以下の記事をご参照ください)

 インターネットの普及や人々の価値観の多様化を背景に、広報やマーケティングに力を入れる企業は増えています。私もライティングを通じ、企業のお役に立つことができればと考えています。