
本音を引き出すインタビュー術①
こんにちは、仮面ライターです。長らく新規記事のアップを怠っていました。申しわけございません。この場をお借りして、私も社長も元気でやっていることをご報告いたします。
さて、今回はインタビュー術の話です。
「今日のインタビュー、すごく盛り上がったな」 そう満足して意気揚々とデスクに戻り、録音を聴き返しながら原稿に向き合う。しかし、いざ書き始めようとすると、なぜか手が止まってしまう――。そんな経験はないでしょうか。
音源から聞こえてくるのは、楽しそうな笑い声やテンポの良い相槌。一見すると大成功のインタビューです。しかし、いざ記事の骨子を組み立てようとすると、世の中に溢れているようなありきたりな一般論ばかりで、その人ならではの「深い言葉」や「本音の企画」がどこにも見当たらない。
なぜ、楽しい雑談で終わったインタビューから、熱量のある原稿が生まれないのでしょうか。数回に分けて、個人のセンスや感覚に頼りがちな「インタビューの技術」を客観的に分解し、限られた時間の中で相手の核心にある言葉を引き出すための具体的なステップと引き出しをご紹介します。まずは準備です。
準備編:下調べで9割決まる。「どこにも話していないこと」の引き出し方
インタビューの成否は、当日のトークではなく、事前のリサーチの段階で9割が決まります。 目指すべきは、相手の「経歴の確認」ではなく、相手自身も言語化できていない「思考の癖や、大切にしている前提」を見つけることです。
事前のリサーチでは、以下の3つのステップで情報を整理します。
- 情報を集める(過去の確認): 相手が過去に受けたインタビュー記事や、本人のSNS、著書に目を通します。ここで重要なのは「すでに語られている定番のエピソード」を把握することです。当日、同じ質問をして同じ答えをもらう時間は最小限に抑えなければなりません。
- 転換点を見つける(変化の節目): 過去から現在に至るまでのキャリアや活動の中で、あきらかに「方針が変わった時期」や「新しい挑戦を始めたタイミング」を探します。その「変化の理由」の中に、相手の根底にある価値観が隠れています。
- 「問い」を立てる(仮説の構築): 「この人は〇〇という経験があったからこそ、現在の〇〇という手法にこだわっているのではないか」という、自分なりの仮説(問い)を1つ用意します。
「これについて教えてください」というゼロベースの質問ではなく、「過去のインタビューで〇〇とおっしゃっていましたが、そこから現在の活動に至るまでに、どのような心境の変化があったのですか?」という問いかけ。これこそが、相手が「お、この人はよく見てくれているな」と心を開き、一歩踏み込んだ本音を語り始める補助線になります。







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