
ぐっすり眠れない!? スマホアプリ「ポケモンスリープ」を1日で辞めた話
こんにちは、社長の藤田です。現在はフリーライターをしていますが、その前は19年間、地方新聞社で記者、営業職として勤務していました。
2023年7月、スマートフォン向けアプリ「ポケモンスリープ」がリリースされ、何かと話題となっています。睡眠データを元にゲームを進めるという特徴を持つゲームです。
私もインストールしたのですが、ゲームが気になって夜中に頻繁に目が覚めてしまい、逆にぐっすり眠れないという事態が発生。わずか1日で辞めてしまいました。
今回は、ポケモンスリープを挫折した顛末を紹介。ブログのテーマである仕事についても触れ、浅い眠りの日々だった新聞社の勤務についてつれづれなるままに書いていきたいと思います。
ポケモンスリープの開始から終了まで
ポケモンがリリースされたのは1996年。当時高校生であった私は、いわゆる「ポケモン世代」ではありませんが年が離れた弟がゲームをしているのを見て、ポケモンについて知りました。
その後、社会人を過ぎてさすがにゲームに興じることはなくなったのですが、ポケモン世代の妻と出会ったことで、しばしば共通の話題に上がるようになりました。
WBSでリリースを知りインストール
ポケモンスリープは、能動的に操作する大多数のゲームとは異なり、寝ている間に勝手にゲームが進行します。睡眠の質に応じてさまざまなポケモンが集まる仕組みで、最終目的はポケモンの寝顔を集めて「ポケモン寝顔図鑑」を完成させることです。
ストーリーを聞くと何とも子どもだましの感はありますが、日本が誇る大人気コンテンツ・ポケモンのゲームだけあって、一般のニュースでも報道されていました。
私は、経済番組の「ワールドビジネスサテライト」でポケモンスリープの公開を知りました。ちなみにこの番組を放送しているテレビ東京は、ポケモンのアニメも放送しており、ピカチュウやその仲間たちと因縁浅からぬテレビ局です。
私と妻は早速インストール。スマートフォンを枕元に置いて、床に入りました。
気になり眠れず疲れが取れず
ところがです。元々眠りが浅い私は、ゲームがどのように進行しているのかが気になり、およそ2時間おきに目が覚める始末。しかもアプリか私の携帯電話かの不具合で、ゲームは作動しておらず、ピカチュウをはじめとしたポケモンは一匹も現れませんでした。
朝の寝覚めは最悪で、疲れは全く取れず。折悪しくこの日は午前中からzoomによるオンラインの取材を控えており、コーヒーをがぶ飲みして必死で目を覚ましました。
「これは仕事にもならん。こんな夜が続いたら体が持たん」
私はゲームをすることをあきらめ、その日のうちにアンインストールしたのでした。
眠りが浅くなりがちな新聞社の仕事
さて、眠りが浅いといえば、私が以前勤めていた新聞社の仕事が当てはまります。
電話でたたき起こされる事件記者
事件や事故は朝晩を問わず発生するので、新聞記者は寝ていても取材に行かなくてはなりません。
一般的に、深夜から早朝にかけては、宿直勤務の記者が事件や事故、火災などの発生をキャッチするようになっています。そして必要に応じて、電話で記者をたたき起こして現場へ向かわせます。
記者は枕元に携帯電話を置いて寝ており、電話が鳴ればすぐに取って事案の概要を聞きます。もし何かの都合で携帯の電話が切れていたり、電話が鳴っても起きられなかったりした場合は翌朝怒られることとなります。
体の慣れとは恐ろしいもので、夜中に自宅近くでパトカーや消防車のサイレンが鳴ると、自然と目が覚めるようになっていました。友人からの電話では目が覚めないのに、会社からの電話はなぜか目が覚めます。着信音を変えていないのに、です。
とはいえ、夜中にたたき起こされる日が何日も続くと、さすがに疲れます。私は7夜連続でたたき起こされたことがありました。
ですので、寝るときは必ず携帯電話を枕元に置き、充電は欠かせません。この習慣は今でも続いています。
眠りが浅いのは記者だけではない
新聞社で眠りが浅かったり、夜中にたたき起こされたりするのは記者だけではありません。
新聞は夜中に印刷を行い、夜半過ぎにかけて工場から全国各地の販売店に輸送。未明ら早朝にかけて各販売店から配達されます。そこに携わる人たちもたたき起こされます。
新聞社内には、新聞を各家庭に配達する新聞販売店をサポートする組織があります。販売局とか読者サービス局などと名前が付けられていることが多いです。
万が一配達中のトラブルが発生した場合、この販売局の社員がたたき起こされます。販売店と連絡を取り合い、場合によっては現場に行ってトラブルの処理をすることとなります。
配達中のトラブルといってもいろいろ。ごく一部の例を挙げてみます。
①配達中に事故をした
②大雨、浸水、土砂災害などの天災で配れない
③配達人と第三者でもめ事が起こった
④印刷工場から新聞が輸送されない
⑤販売店主の急病、急死
②については、昔は台風であっても新聞が配られたりしていましたが、最近は配達人の身を守る観点から、災害級の雨の場合は配達を見合わせることが多くなってきました。当然の流れだと思います。
③の配達人と第三者のトラブルは、バイクや自動車などの騒音によるものなど。④は印刷工場から輸送は、輪転機の不具合などにより遅れるといったパターンです。
おわりに もう新聞社の仕事には戻れない
新聞社に勤めていた頃は、20年近く浅い眠りを続けていました。しかし、ポケモンスリープでは眠れずに疲れがたまってしまい、わずか1日で音を上げてしまいました。
眠りが浅い新聞社の仕事には、もう戻れないと思います。
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