成功を生む999の失敗

自己管理

 みなさん、こんにちは。会社も学歴も頼ることが出来ず、大きな海原を迷いながらも進んでいる(つもりの)「かく企画」社員の仮面ライターです。

 今回は私が考えた新企画の紹介です。「コロンブスの卵」的な逆転の発想です。これから多少のバージョンアップや軌道修正はあるかもしれませんが、企画内容と効用をお伝えします。

企画が生まれた経緯

 私は時々、重い腰が上がらないときがあります。始めてしまえばいいのに、その一歩が踏み出せないのです。特に、「やってもうまく行かないだろうなぁ」と思うと、躊躇してしまいます。

 数日、もしくは、数週間、下手すると数ヶ月も後回しにしてしまうこともあります。やってみればたいしたことはないのに、気持ちの問題で取り掛かれないことは誰しもあるのではないでしょうか?

 しばらく前のことです。応募した新人賞の選考に漏れるということがありました。

 昔、知り合った人に出版社で編集者をしている人がいました。その人は文芸担当ではないのですが大手の出版社に勤務しています。携帯電話には連絡先が残っていました。

 プロの作家の人が、「できれば出版社の編集者に読んでもらって、アドバイスをもらえるといいい」と話していました。

 携帯電話に連絡先が残っている人とは、10年近く会っていません。出会いも、バーでしばしば顔をあわせることがあり、いつの間にか仲良くなったという関係です。

 「覚えてないかも」、「頼み事をしたら迷惑だろうなぁ」。私は連絡できずにいました。

 私は週1回、社長と2人で「かく企画会議」をしています。そこでは、自分の事業の進捗や課題を発表し、議論します。

 社長にこのことを話すと、「結果は気にせず、連絡してみたら」という言葉をもらいました。

 ポンと背中を押された感じがしました。

 「そうか。断られたって良い。無視されたって良い。迷惑かけるかもしれないけど、それも気にしないで良い」

 自分勝手かもしれませんが、出版社の人にショートメッセージを送りました。

失敗しよう!

 今までは、迷った後に連絡をすると、モヤモヤしながら返事を待つというのが、通例でした。

 今回は、ショートメッセージを送った後、特段何も気になりませんでした。返事は今に至るまでありません。

 「返事はないに違いない。でも、可能性があるからやるだけやってみた」という気持ちだったので、スッキリしていることがわかりました。

 その時に、ひらめきました。

「あえて失敗をたくさんしよう。逆に成功を求めない。失敗すること自体を目標にしよう」

 私はエクセルで「成功を生む999の失敗」というシートを作りました。

 エクセルの最初の列は、「失敗数の通し番号」。次に「日付」。3つ目は「失敗の内容」です。

成功を生む失敗とは

 「成功を生む」なんて、ちょっと意気込み過ぎた名前ですが、実際はもっとゆるく考えています。

 「失敗の内容」の定義ですが、成功を狙った挑戦ではありません。失敗自体を狙っています。だから、迷ったときに躊躇なく、どんどん挑戦するのです。

 ちなみに、自学の計画が出来なかったというような内容は基本的に該当しません。ただ、月単位や年単位のチャレンジが失敗したら、記述OKです。

 出来ることならば、「999の失敗」なんて小さな目標でなく、「9999の失敗」を目指そうとしています。

 計算してみたのですが、1日1つ失敗して、「999の失敗」まで2年9ヶ月。「9999の失敗」なら、27年以上かかります。

 人に迷惑をかけることや法に触れることはいけませんが、恥をかくとか、バカにされるというような基準は、どうでもよくなってきました。

 一応、エクセルの項目には、「(失敗が)成功に変わったらその日付」、「学び」という項目を作りましたが、今のところ重要だとは思っていません。

 どんどん失敗し、可能性があることに最速で取り組むのが何よりも優先することです。

初期の効能

 私は小説を書いているので、新人賞の落選を記述しました。また、アメリカの作家、スティーヴン・キングさんがホームページを運営していたので、小説執筆についてメールで質問をしました。もちろん、返事はありません。

 意外と失敗をするというのは難しくて、「1日1失敗」もままならない状況です。

 この企画の良いところは、自分の行動をネガティブに振り返らなくなったことです。

 PDCAサイクルといのは、事業改善のためには重要なことですが、小さな一つ一つの行動に、歯止めをかけているのであればもったいないことです。

 999個の失敗が達成したときに、まとめて振り返りでもしようかと思っています。

 また、想定外の効能として、やれば終わるだけの作業は、さっさと着手するようなりました。さらに気がついたのは、計画どおりに進まなくても、その日は一旦終わりにするようになりました。

 そもそも計画を作った時点で、PDCAの「P(計画)」は終わっているわけです。

 海外の作家にメールを送ったのも、「職業作家になる」という「P」があるので、メールを送るのは「D(実行)」です。やるなら、すぐにやってしまった方が良いに決まっています。

「A」の前に、「C(評価)」と「A(対策)」を考えないようにしています。

 「成功を生む999の失敗」は、まだ初めたばかりです。時々、このブログで報告ができたらと思っています。

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Posted by kamenw