フリーライター開業 準備するモノ9選

2023年9月23日

会社を辞めてフリーライターを始めたい。でも何を準備すればいいものか

副業ライターでお小遣いを稼ぎたいけれど、必要なものってある?

 こんにちは、社長の藤田です。19年勤めた会社を退職後、現在フリーライターで生計を立てています。

 ライターは特別な資格や実務経験がなくても気軽に参入することができ、また小売りや外食、農業など他の自営業と比較して元手も不要なことから、フリーランスの仕事の中でも人気の職種です。

 とはいえ、徒手空拳でできるものではありません。パソコンなど、最低限のツールは必要となります。

 今回は、フリーライターを始めるにあたって必要なモノ、準備した方がよいモノを合計9品紹介。これからライターを始めようと思う人のお役に立つことができれば幸いです。

ひとまずそろえてみよう

 必需品などの分類は後で説明するとして、まずは準備するものをあげてみます。

 ライターと一口に言ってもいろんな業種があり、仕事の形態、執筆ジャンルにより細分化されます。

 最近ではウェブの普及により取材をしないライターも増えており、取材をするライターを特に「取材ライター」と呼んで差別化することがあります。私もツイッターの名前の部分で「取材ライター」と名乗っています。そもそもライターとは取材をするものなので、甚だ奇妙な言葉なのですが…。

 そこで、取材しないライター、するライターごとに必要なモノを挙げることにします。

全ライターに必要なモノ

 まずは取材しないライターを含め、全ライターにとって必要なモノです。

パソコン

 もはや説明の必要はないでしょう。記事の執筆、クライアントとのメールのやり取りなど、これがないと始まりません。

 余談ですが21世紀も4分の1が終わろうとしている現代、手書きのライターっているんでしょうかね。

 私がとある地方新聞社で駆け出しの記者をしていた21世紀始め、社内で原稿を手書きしている記者はすでにいませんでした。ただ、テレビ局のベテラン記者の方が、紙にペンを走らせて原稿を直筆していたのを見たことがあり、何だか格好良いなあと思った記憶があります。

 それ以来約20年、文章を手書きしているライターは見たことがありません。

インターネット環境

 パソコンと同様、現代のライターに必要不可欠なものです。

 回線の種類は、光でもモバイルでもどちらでもよいです。Wi-Fiの場合でも固定回線にする必要は無く、ポケットWi-Fiでも十分仕事に使えます。ただ、テザリング(スマートフォンのデータ通信を使ったインターネット)は切れることが多いのでやめたほうがよいです。

 「もっぱら図書館やカフェで作業をするので、自宅にネット回線は不要」という人でも、用意しておいたほうが何かと便利で安全安心です。

プリンター

 三つ目のツールとして、プリンターを挙げます。

 上記二つと異なり、ないと絶対仕事ができないというものではありませんが、初心者ライターほど用意するべきだと考えます。

 ペーパレスという世の流れに逆らうようですが、文章の誤字脱字を見つけるには、パソコンの画面上で確認するより、面倒でも紙に印字してチェックすることをお勧めいたします。

 以前別の文章で書きましたので詳細は省きますが、プリントアウトした文章を見たほうが誤字脱字を見つけやすいという学術的な仮説も立てられています。

 インク代の消費がお財布にとって痛いところですが、質の高い文章を納品し、クライアントの信頼を高めるためにも必要な備品です。

取材ライター必携のモノ

 パソコン、インターネット環境、プリンターに加え、取材ライターなら持っておきたいアイテムです。

ノートと筆記用具

 取材した内容をメモするのに必要です。使い慣れたものでかまいません。

 ノートはA4、B5、メモ帳サイズなど大きさは問いません。ルーズリーフでも可。ただしコピー用紙の裏紙は格好悪いのでやめた方がよいでしょう。

 筆記用具もボールペン、万年筆、シャープペンシル、鉛筆何でもかまいません。ただ、ノートの情報を整理する際は3色または4色のボールペンがおすすめです。

レコーダー

 インタビューでは、短くても20~30分、普通で1時間、長ければ2時間以上話を聞くこととなります。メモだけでは記録が追いつかないことから、取材内容を録音するレコーダーが必要です。

 手頃なものから高級品まで、さまざまなものが販売されていますが、とりあえずは最低限の録音機能があればよいと思います。私は記者時代に使用していた安物を使っていますが、電池がすぐ切れる以外に不便だとおもう点はありません。

 最近では、自動文字起こしに対応したノイズをカットするレコーダーも出ているそうです。

腕時計

 たかが時計、と思われるかもしれませんが、特に会社経営者や著名人のインタビューでは、腕時計は欠かすことのできないアイテムです。

 彼らは仕事や活動の合間を縫って取材に応じてくれています。いたずらに時間をむさぼらず効率的に話を聞くためにも、取材中に時計を見ながらタイムキーピングすることが求められます。

 もちろん取材部屋にある壁掛け時計を見てもいいのですが、いつもあるとは限りません。またスマートフォンでは、時計をさりげなく見るということができません。そもそも取材中にスマホをでーんと机の上に置くのはいかがなものかと思いますが…。

あれば便利なモノ

 最後に、必須ではないがあれば便利なものを挙げます。

辞書類(記者ハンドブック、類語辞典)

 インターネットで何でも調べることができる時代、紙の辞書を持っている人はめっきり少なくなったと思いますが、座右にあれば何かと便利です。特に記者ハンドブック、類語辞典はライティングの際に頻繁に使う辞書類です。

 漢字かひらがなか、表記に迷ったときに使う記者ハンドブックは、サイズがコンパクトなため、カフェや図書館などで執筆する際にも持ち運ぶことができます。現にこの文章を書いているときも、「ディスプレイ」か「ディスプレー」かで悩み、ハンドブックで調べました(どちらが正しいでしょうか?答えは本文中にあります)。

 類語辞典は、文章に使う言葉のバリエーションを豊かにするためのアイテムです。

カメラ

 取材の際に、併せて写真も撮影するといった案件がしばしばあります。最近のスマートフォンは性能が良いのでそこそこきれいな写真が撮れますが、それでも一眼レフのカメラを持っていれば便利です。

 私自身、記者時代に購入していたカメラが壊れてしまっていたため、フリーライターになって新たに安物の一眼レフを購入。7万円の出費は痛かったですが、請け負う仕事の幅が増え、十分元が取れました。

画面

 近年、パソコンの使用用途が広がったことなどを反映し、1台のパソコンで2台のスクリーンを使う人を多く見かけます。デュアルモニターとかデュアルディスプレーと呼ばれるものです。ライティングの仕事でも、画面が2台あれば作業効率がぐっと上がります。

 原稿を書く際、複数の資料やサイトを一度に見ることが結構あります。その際、1画面に一度に表示するのは不便ですし、その都度ブラウザを切り替えたりするのは結構手間です。

 そこで、1台目のモニターにワードやワードプレスなどの文章執筆画面を表示し、2台目に関連サイトやPDF・パワーポイントなどの執筆資料を映すのです。作業スピードが上がり、デスク周りもきれいにすることができます。

 モニターは安いものでも1万円はしますが、十分見合う投資だと思います。私も早く買いたいと思っているのですが、台所の狭い机で執筆しており、置き場所の問題からまだ導入に至っていません。

まとめ

 今回は、フリーライターを始めるにあたって必要なモノ、準備した方がよいモノについてでした。おさらいです。

フリーライターを始めるにあたって必要なモノ

・全ライターに必要なモノ
 ①パソコン(これがなくては始まらない)
 ②インターネット環境(光、Wi-Fiどちらも可。デザリングは非推奨)
 ③プリンタ(誤字脱字防ぎ信頼アップ)

・取材ライター必携のモノ
 ①ノートと筆記用具(使い慣れたものが良い)
 ②レコーダー(とりあえず録音機能があれば可)
 ③時計(取材のタイムキーピングに)

・あれば便利なモノ
 ①辞書類(記者ハンドブック、類語辞典)
 ②カメラ(写真撮影を伴う案件がしばしばある)
 ③画面(デュアルモニターで作業効率アップ)

 必要なモノへの投資は、新たな収益の源泉。仕事の幅を増やしながら、効率的な作業環境を整えていきたいと思います。

(補足)フリーライターを始めるにあたり準備する”コト”1選

 フリーライターに必要な”モノ”をそろえると同時に、仕事を獲得するのに必須となるクラウドソーシングサイトへの登録も進めておきましょう。

 クラウドソーシングサイトは、「仕事をしてほしい人」と、フリーランスなどの「仕事をしたい人」をマッチングさせるサービス。仕事ぶりが認められれば、継続的に仕事が依頼されることもあり、フリーランスになって間もない人たちにとっては、ステップアップのきっかけにもなりえます。